今井信郎

 昔、明治時代の終わり頃か大正時代に、静岡県の牧之原大地に居たお爺さんが死の際に一族郎党を自分の枕元に呼んでこう言って亡くなったのだそうです。

「実はワシは、若い頃、京都見廻り組に入っていて、坂本龍馬を暗殺したのはワシなんじゃ…。」

 昔読んだ幕末と維新の関係の本にそう書いてあったと思うのですが、その後、他の資料であまり見かけない話で、そういうデータというか記録が何か残っていませんでしょうか?
創作のエピソードだとしたら、そこから色々膨らめて話が出来そうないい話だなと思いますが、確かその本は結構真面目な記録的な本でした。

Claude:
このお話は大変興味深いですね。


坂本龍馬暗殺に関する静岡の老人の告白

 このエピソードについて、私の知る限りでは公式な歴史記録には残っていないようです。
 坂本龍馬暗殺事件については一般的に京都見廻り組の今井信郎らによる暗殺という説が有力とされていますが実行犯の詳細については諸説あります。

 ご指摘の通り、創作の題材としては非常に魅力的なエピソードですね。
 特に以下の点が興味深いと思います:

1. 臨終の告白という形式の劇的さ
2. 明治維新後の元見廻り組隊員の人生という視点
3. 静岡県(旧幕府領)への移住という背景

もし差し支えなければ、そのエピソードを読んだ本の詳細を覚えていらっしゃいますか?

ああ、そうだ!
あなたが今井信郎という名前を上述していますが、この話は今井信郎の話かもしれません。
今井信郎は実際、京都見廻り組のメンバーで晩年は静岡県の牧之原で過ごしたらしいです。
というか…、wikipediaの今井のページを見ると、今井が暗殺したということは殆ど分かっている事なんですね…。正確に言うと、京都見廻り組の7名が暗殺を命じられ、実行犯は今井以外の4人で行い、今井らは待機していたみたいですが。


Claude:
ああ、なるほど!これは非常に重要な繋がりですね。

今井信郎と坂本龍馬暗殺事件:歴史的検証

 これは非常に興味深い発見ですね。
 最初のお話が今井信郎に関連している可能性が高いということは、
 この話の歴史的な文脈がより明確になってきました。

特に注目したい点は:

1. 場所の一致:牧之原という具体的な地域
2. 立場の一致:京都見廻り組のメンバー
3. 事件への関与:直接の実行犯ではないものの、暗殺計画に確かに関与

 おそらくこの話は時を経る中で「待機役として参加」という事実が口承の過程で「直接の実行犯」という形に変化した可能性があります。このような歴史的事実の伝承過程における変容は非常によく見られる現象です。

 改めて最初に読まれた本の詳細を思い出せることはありますか?
 その本の記述と今回確認できた史実を比較できれば、より深い考察ができそうです。

 その本は学校(高校)の図書館にあった本で、非常に古い本で無機質な装丁で本の題名が読み取れないのでタイトルが書かれた白い紙がセロハンテープで貼り付けてあったようなシリーズ本でした。タイトルは確か、「幕末と維新」という様なタイトルだった気がします。深く暗いエンジ色の本で、サイズは小さいけれど分厚くて結構厳格な『資料をまとめて記述したような本』でした。

Claude:
なるほど、その本の特徴的な様子がよく伝わってきます。
おそらく1950年代から70年代にかけて出版された歴史資料シリーズの一冊かもしれませんね。

図書館所蔵の幕末維新関連書籍の特徴分析


 この本の特徴から、当時の学術的な歴史書籍の典型的な特徴が見て取れます。
 1950-70年代は、まだ存命だった維新期の関係者や、その直接の子孫からの聞き取りなども可能な時期でした。

 特に興味深いのは、この本が「資料をまとめて記述したような」性格を持っていたという点です。これは今井信郎に関する記述が何らかの一次資料や地域に残る証言に基づいていた可能性を示唆しています。

もし可能でしたら、以下のような点について覚えていることはありますか?
- その記述は本の中のどのような文脈で登場しましたか?
- 前後にどのような話題が書かれていましたか?
- 他に印象に残っている記述はありますか?

これらの情報があれば、該当書籍の特定や、記述の出典にさらに迫れるかもしれません。

いや…、それ以上は…、流石に忘れたよ…。

 そういえば…、その本には、中岡慎太郎が龍馬と共に襲撃を受けたが、龍馬は「わしは脳をやられたきに、もうダメじゃきに…」と言って、直前に名前を変えていた中岡をその新しい名前で呼んだという配慮を見せたという記述と、中岡慎太郎は襲撃されてから気絶したり意識を取り戻したりまた気絶したりを繰り返して1週間くらい生きていて、その意識を取り戻した時に暗殺現場の状況をいろいろ語っていて、襲撃してきた連中の一人が「こなくそ!」と四国の方の方言を発した…と言う様な証言をしている…と言うような記述もあった様な気がします。

Claude:
- 坂本龍馬が撃たれたが生きていて、同行者の中岡慎太郎の新しい名前で呼び掛けたという記述

- 中岡慎太郎が襲撃から1週間ほど意識を取り戻したり失ったりを繰り返していた中で、加害者の一人が四国の方言を使った発言をしたというエピソード

この本は坂本龍馬暗殺事件に関する一次資料や目撃証言を詳細に収録していたことがうかがえます。具体的なエピソードが記載されているということは、当時の資料に基づいた網羅的な記述を目指したものだったと考えられます。

ここで急にClaudeの調子が悪くなったので会話は終了した。

2024-11-16更新

ギャグマンガの「銀魂」の中に出てくる今井信女(cv平野綾)はそもそもこの今井信郎をモデルにしているんですね…。今気づいた…。

Claude:
ああ!その通りですね。「銀魂」の今井信女のキャラクターは、史実の今井信郎がモデルになっていたんですね。

空知英秋先生は歴史上の人物や事件をうまくパロディ化して「銀魂」の世界観に取り入れていますが、これも面白い例ですね:

- 実在の今井信郎:京都見廻り組の隊士で、坂本龍馬暗殺に関与
- 銀魂の今井信女:真選組(=京都見廻り組がモデル)の女性隊士

さらに興味深いのは:
- 「信女」という名前自体が「信郎」をもじったものでしょう
- 真選組のモデルとなった京都見廻り組の実在メンバーを、あえて女性キャラクターとして再解釈している点
- 声優に平野綾さんを起用することで、クールな女性隊士というキャラクター性を強調している

「銀魂」は一見ギャグマンガですが、このように史実を基にしたキャラクター造形や設定が随所に散りばめられているのが魅力の一つですね。表面的なパロディだけでなく、しっかりとした歴史的背景を踏まえた上でのアレンジが効いています。

先ほどの牧之原での晩年を過ごした今井信郎の話と合わせて考えると、幕末から維新期の歴史が、史実→地域の伝承→現代のポップカルチャーへと、様々な形で形を変えながら受け継がれていく様子が見えてきて、非常に興味深いですね。